紙ばんど と エコクラフト® のこと ・・・
梱包材の紙ばんどから生まれた手芸が・・・
梱包用の資材として売られていた 紙ばんど 、人気のクラフトになるまでには、たくさんのハートフルな出合いがありました。
かつて 紙ばんど がクラフト材料として注目を浴びたのは、30年ほど前。
当時、テキストとなる実用本は模型を主とした【紙紐工作シリーズ】のみで、
今のようにかごを好むfanは、籐手芸や竹細工の技法を手本にして作品づくりを楽しんでいました。
口コミで広がるものの、手芸店での販売はごく稀で、材料そのものが手に入りにくく、忘れられたクラフトになっていきました。
1995年、【紙バンド手芸】、【紙ひも手芸】、【こより手芸】、【石畳編み】として
20年以上のキャリアを持つクラフト作家の声に応えた紙ばんどメーカーが、梱包用の 紙ばんど を色原紙でカラフルに製造、
【新生 紙ばんど 】としてPR活動に奔走しました。
そして、懐かしさから戻ってきたクラフトfanとエコフレンドリーなリサイクル素材に魅力を感じた新たなクラフトfanが注目するよ
うになり、【紙ばんど】や【クラフトテープ】呼ばれ、親しまれていました。
新たなブランド【エコクラフト®】として人気に
1998年、クラフトの魅力を熟知したハマナカと、
紙ばんどメーカー、ゆめひもくらぶの共同開発により、
エコクラフト®が誕生しました。 実用本が続々と発売され、中でもブティック社から発売された【エコクラフト®手芸】シリーズは、
パート10を数えるベストセラーになりました。
長年の課題だった地味なイメージをナチュラルな魅力に変えることで、幼稚園サークルやPTAを通じた講習会や、fanサイトを
通じて全国各地に広がっていきました。
そして、子供からシニア、女性にも男性にも親しまれる手芸として知られるようになりました
そして、エコクラフト®誕生から10年
数年の間に、30余の実用本と公募本が作られ、そこから多くの人気作家が生まれました。
自宅で・・・、カフェで・・・、公民館やカルチャーセンターで・・・と、さまざまな教室が全国各地で開かれ、たちまち人気の講座に♪
さらに、インターネットが普及して、エコクラフト®をテーマとしたサイトやブログが急増し、今日のクラフト人気を支えています。
「かごを編むクラフト」として、さらには、「伝統の技法を活かした和のクラフト」
や「模型づくりなどの工作素材」として、多くの人のクラフトライフに欠かせない存在になっています。
また、デイケア、デイサービス施設での介護クラフトとして、リハビリ施設での作業療法クラフトとして、養護施設での社会参加につ
ながるクラフトとしての評価も高くなっています。そこには、クラフトの魅力を趣味だけにとどめず、福祉の世界で役立って欲しいと
考えるクラフトfanのボランティア精神があったからこそです。
趣味としてだけでなく、地域を越えた仲間づくり、講師として作家としての活動、社会への貢献 ・・・・
これからも、新たな魅力を伝えていくことが期待されます。